古本LOGOS 
いわしの読書日記改め、古本屋&ブックカフェ通信

11 July

出張報告<3日目>

能登便の離陸時刻は2時30分羽田である。
なんとも中途半端な時間。
しかし、遅い時間に小松に着いたって帰る手立てがない。
午前中しかつかえないのに、起きるのもそんなに早くなかった。

神保町に行くとか、古書会館をみてくるとか、
いくつかオプションもあったけれど、
最後に行っておきたいお店が一つ。
田端の、南口のほうにある、古本屋。

ちくま文庫の『女子の古本屋』には、
PR誌連載時や単行本には未収録の
「それからの女子の古本屋」という補足ページがあって、
今回行ってみたかったお店のいくつかはそこにあった店で。

結局、評価や方向性がもう定まっているお店ではなく、
まだ始めたばかりだったり、店主が試行錯誤しながら
本人にとっての最良のあり方をさがしているような姿が
今の自分とオーバーラップしてしまい、何かを学べるような気がして。

田端の、石英書房さんは、3人の子どものお母さんで、
週4日ほどしか開いてなくて、
石が好きで…というあたりに大いに共感。

JR田端駅の南口は高台のほうにあり、改札出ると
のぼりの石畳の階段になっている。
しずかな住宅街のなだらかな坂道の途中に、石英書房はある。

入って左はぎっしりと本、右側には絵本や店主おススメ本。
レジ横手前にはショーケースと石の展示が。
パワーストーン有、標本有の、雑多な感じがよい。
奥に店主が座る場所とパソコン・レジがあって、
そこで事務作業をしているようだ。

本を2冊買って、少しだけ会話をして帰る。
自分が開業するなんてことは言わない(言えない)。
いつか少しは理想に近づいていくのがわかったら
ハガキでも送ろうかな。

いろんな店を直接見ることで、ぼんやりとしていたイメージに
少し輪郭がついてきました。
自分の作業場(レジスペース)の確保、
棚の確保、商品の確保、暑さ対策、水周りなど、
課題山積みですが、進む方向に大いに示唆を受けました。
お世話になった皆さんにありがとう。
10:25:59 - nanamin - No comments - TrackBacks