古本LOGOS 
いわしの読書日記改め、古本屋&ブックカフェ通信

出張報告<3日目>

能登便の離陸時刻は2時30分羽田である。
なんとも中途半端な時間。
しかし、遅い時間に小松に着いたって帰る手立てがない。
午前中しかつかえないのに、起きるのもそんなに早くなかった。

神保町に行くとか、古書会館をみてくるとか、
いくつかオプションもあったけれど、
最後に行っておきたいお店が一つ。
田端の、南口のほうにある、古本屋。

ちくま文庫の『女子の古本屋』には、
PR誌連載時や単行本には未収録の
「それからの女子の古本屋」という補足ページがあって、
今回行ってみたかったお店のいくつかはそこにあった店で。

結局、評価や方向性がもう定まっているお店ではなく、
まだ始めたばかりだったり、店主が試行錯誤しながら
本人にとっての最良のあり方をさがしているような姿が
今の自分とオーバーラップしてしまい、何かを学べるような気がして。

田端の、石英書房さんは、3人の子どものお母さんで、
週4日ほどしか開いてなくて、
石が好きで…というあたりに大いに共感。

JR田端駅の南口は高台のほうにあり、改札出ると
のぼりの石畳の階段になっている。
しずかな住宅街のなだらかな坂道の途中に、石英書房はある。

入って左はぎっしりと本、右側には絵本や店主おススメ本。
レジ横手前にはショーケースと石の展示が。
パワーストーン有、標本有の、雑多な感じがよい。
奥に店主が座る場所とパソコン・レジがあって、
そこで事務作業をしているようだ。

本を2冊買って、少しだけ会話をして帰る。
自分が開業するなんてことは言わない(言えない)。
いつか少しは理想に近づいていくのがわかったら
ハガキでも送ろうかな。

いろんな店を直接見ることで、ぼんやりとしていたイメージに
少し輪郭がついてきました。
自分の作業場(レジスペース)の確保、
棚の確保、商品の確保、暑さ対策、水周りなど、
課題山積みですが、進む方向に大いに示唆を受けました。
お世話になった皆さんにありがとう。

posted at 10:25:59 on 07/11/12 by nanamin - Category: 開業日記

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