古本LOGOS
いわしの読書日記改め、古本屋&ブックカフェ通信
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民主主義ってなんだっけ?
珠洲でも「けんぽうイロハ茶会」というのが先日開催された(10月27日)。集まったのは15名+主催者+講師の方。匿名性の高い都市部と違い、この地でこの手の集まりを主催し集うというのはそれなりに思いのある面々が集ったように思った。
決してある特定の政治団体の主催でもなく、強制力も動員もなく、ただ本当に今回の安全保障法制成立の過程や、憲法問題に目を開かれた普通に市井に暮らすちょっと知りたいことが多い人が前向きに集まった。LOGOSは、主催者の小さなおうちさんのサポートとして、受付を手伝い、関連本を展示し、「あなたとわたしのけんぽうBOOK(水野スウ著)」の販売を担当した。
講師は輪島のひまわり弁護士会(でしたっけ)の石井さん。若くて正面から「憲法の理念」についての語りから始まる。政治経済とか倫理社会の授業を思い出したりする。その後グル―プに分かれて自己紹介と、なぜ今日参加したか、を語り思っていることを口にし合う。唯一の正解はない。憲法のなんたるかを初めて理解したという人から、自衛隊の存在を容認する憲法はそもそも違憲ではないかというもやもや感を口にする人、果てはもっと政治的な見解まで、結構な幅があったと思う。デモとか、声高な反対運動ではなくもっと日常的に私たちができることはないか。。ということを考えている人もいる。
結局は多様性をいかに認めるか。自分と意見の違うから排除するのではなく、違いをとことんまで話して語って理解するのが本当の民主主義ではなんて、個人的には思うけど、世の中の流れが速すぎてみんな結論だけ欲しいのかな? って感じもして・・・。
SEALDsの本を読むまでもなく、対話や議論の原点はギリシアにある。ソクラテス大先生の教えにまで遡り、孤独を恐れず考え続けること。LOGOSの原点はやっぱりそこかな。。
posted at 00:08:39 on 11/05/15
by nanamin -
Category: 読書日記
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